2023.03.02[木]
大講堂に於いて天台声明が流れる中、胎蔵界行法が行われます。
3月6日12:00から3月9日12:00までの72時間途絶えることなく法華経を読誦する行で、序品第一から普賢勧発品第二十八までを繰り返します。
寛弘4年(1007) 3月9日彌勒寺に於いて、門弟を集め、明日10日に生身を捨てるということをお告げになられ、10日未刻、西に向かって坐禅し、九十八歳で遷化されました。
この行事は性空上人御命日までの三日間、毎年途絶えることなく続けられておりましたが、明治以降久しく中断。平成9年、旧来どおりに復興しました。
江戸末期までは書写山内の東谷、中谷、西谷の衆徒が、歳末に行われる三千佛名会と同様に1日ずつを交代で担当していました。
現在では、開闢と結願は一山の衆徒全員出仕となりますが、それ以外は2~3名が交代しながら、三日間、昼夜途絶えることなく読経を続けます。
法要出仕の僧侶は、書写山内、末寺だけでなく宗派を超えて御参加いただいております。
天台宗は、法華経を基本教典としますが、なかなか全文を読む機会がないものです。是非この機会に法華経三昧をお勧めいたします。
一般の方は、期間中御都合の良い時間に外陣で聴聞なさるだけでも結構ですので御参加ください。