2024.07.01[月]
明治三十一年の宝蔵火災によって、多くの文化遺産を焼失した中、幸いにも難を免れ現存している「播州書写山縁起(雙嚴院豪俔撰)」は、書寫山圓教寺を開かれた性空上人の衆生済度の御生涯を記したものです。
住吉如慶廣道の筆になる「書寫山絵縁起」を、章段ごとに動画の解説によってより理解しやすく工夫をしてみました。章段ごとの「書寫山絵縁起」に合わせ「縁起通釈」を添え、高僧性空上人の高徳を偲んでいただけましたならば幸いであります。
令和六年七月一日
書寫山圓教寺長吏 大樹 玄承
山陽道餝磨の西の郡に書寫山圓教寺といふ霊刹あり。
開山は性空上人とて、現に六根清浄の徳を証し給う聖者なり。
天台六即の中には相似即の位にあたれり。
勅として悉地菩薩と号す。もろこしにハ南岳大師比さとりを得給へり。
日本にはもろもろの祖師たちもいまだ此徳をば顕し給わず。
御世姓は人皇三十一代敏達天皇の御すえ大中太夫橘の善根卿の御子なり。
(8/12〜17まで動画解説付き観覧のみ)
※開堂時間は9:00〜17:00